応用情報技術者試験を勉強していたところオムニチャネルという言葉が出てきました
定義としてはすべての販売・コミュニケーション手段を統合して、顧客に一貫した体験を提供する戦略のことですが、覚えづらかったので調べた内容をまとめていきます
オムニって何?
私がオムニチャネルを覚えづらかった要因としてオムニという言葉の意味がわからなかったことだと思ったので意味を調べてみました
「オムニ(omni)」という言葉は、ラテン語で「すべての」「あらゆる」という意味を持ちます。
よく似た言葉には、以下のようなものがあります:
- オムニバス(omnibus):複数のエピソードや作品をひとつにまとめたもの
- オムニプレゼント(omnipresent):どこにでも存在する(全能の神などを表すときに使われる)
つまり、「オムニチャネル」とは「すべてのチャネル(顧客との接点)」を統合した仕組みを指します。
オムニチャネルとは?
定義
オムニチャネルとは、店舗・ECサイト・モバイルアプリ・SNSなど、すべての販売・コミュニケーション手段を統合して、顧客に一貫した体験を提供する戦略のことです。
「オムニ(omni)」の意味がわかるとオムニチャネルの意味もすんなり頭に入ってきます
目的
- 顧客がどのチャネルから接触しても違和感がなく、スムーズに行動できるようにする
- 顧客情報を一元管理して、最適な提案やサービスを可能にする
- 「買いやすさ」「つながりやすさ」「覚えてもらえる体験」を提供することで、ロイヤルカスタマーを増やす
他のチャネル戦略とどう違うの?
オムニチャネルが注目される背景には、従来のチャネル戦略との違いがあります。以下の表で比較してみましょう。
戦略名 | 概要 | 特徴 |
---|---|---|
シングルチャネル | 1つのチャネルのみ(例:店舗販売のみ) | 顧客接点が限定され、連携も不要 |
マルチチャネル | 複数チャネルを使うが、個別に運用(例:店舗とEC) | チャネル間の連携は基本なし |
クロスチャネル | チャネル間の一部連携あり(例:ネット注文→店舗受取) | 顧客がチャネルをまたいで行動できる |
オムニチャネル | すべてのチャネルを統合し、シームレスな体験を提供 | 顧客中心。情報・サービスが完全に連携される |
ポイントは、顧客視点で「どのチャネルを使っても差がない」ことです。
オムニチャネルの身近な事例
1. ユニクロ
- オンラインストアで商品を選び、店舗で受け取ったり返品できる
- 店舗とECサイトの在庫が連動していて探しやすい
2. スターバックス
- アプリで事前注文→店頭で待たずに受け取り
- アプリと会員サービス、クーポンが連動し、どの店舗でも一括管理
3. 無印良品
- EC・アプリ・実店舗の顧客情報を統一
- 店舗にない商品をネットで探して自宅配送が可能
まとめ:オムニチャネルは「全部つながってる体験」を作る仕組み
オムニチャネルはスマホ、店舗、SNS、アプリ、どこで接しても「一つのブランド」として感じてもらえるようにする戦略です。
これは応用情報だけでなく、現代のITビジネスの基礎にも関わる重要な知識です。日常でも目にする機会が多いので、ぜひ身近なサービスにも目を向けてみてください。